聖山隧道

明治29年開通の手掘りの隧道/ひじりやまずいどう
開催場所:
聖山隧道
299-2402 千葉県南房総市富浦町豊岡
駐車場:
駐車場マップ:
明治29年~明治31年に旧岩井村と旧富浦村の間の海岸線に立ちはだかる山岳地帯を5本の隧道(トンネル)を掘削して開通した南無谷新道(富浦・岩井新道)。明治当初までの房総往還は、現在の国道127号の走る内陸部を通っていた。これは鋸山の山裾の明鐘(みょうがね)岬が難所であったように、海岸まで山が迫る場所には、馬車を通すような満足な道路建設ができなかったからだ。南無谷新道で掘削された5本の隧道もすべて馬車が通るぎりぎりのサイズで、素掘り。明治時代の南無谷新道も南無谷トンネル(昭和25年開通)など第二次世界大戦中から終戦直後までの道路改良で、旧道となり、多くは役割を終えたが一部は生活道路として現存する。明治29年開通の聖山隧道も昭和17年の逢島トンネルの完成で旧道となった。明治に改良された道路は生活道路として使われ、全長43mの手掘りの隧道は、セメントミルクで補強され、活用されている。明治29年に船形境から豊岡久保まで460間(836m)が開通して供用された隧道だ。ちなみに聖山には里見宗家の居域、岡本城があり、小田原の北条氏を睨み、江戸湾に入る舟を見張った場所でもあり、狼火台の跡もある。【穴場・珍百景】